トピックス

会社に決められる生き方はもうやめにしませんか? 個人が主役の働き方で新しい可能性を見つける

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「会社」や「仕事」を中心に生きている人が多い日本人だからこそ、現在注目を集めている「パラレルワーク」を取り入れ、個人が主役の働き方を考えてみませんか。

副業からパラレルキャリアへ

皆さんは、キャリアをどのように築いているでしょうか。日本では多くの人が大学を卒業すると同時に仕事を始め、今でも多くの大企業では30歳ぐらいまでは年次が上がるごとに自動的にキャリアアップしていきます。仕事で必要な資格を取ったり、セミナーに通ったりする人も増えていますが、あくまでも本業のための投資という認識でしょう。それに対して、「パラレルキャリア」は、「第二のキャリアの構築」を目的にしています。

「パラレルキャリア」と「副業」は違います。副業は、あくまでも本業があってのサブ的な位置づけです。パラレルキャリアは、本業を持ちつつ、それと並行して第二のキャリアを築くことです。パラレルキャリアは、ボランティア活動や自主セミナーの実施、資格を取得して士業として活動する、趣味や特技でプロを目指す、週末起業をするなど、営利・非営利に関係なく「個人が活動するもう1の場所」を作ることです。

少し前の日本では終身雇用が前提でしたが、今では新卒で入社した会社の業界や配属された部署の職種で生涯続ける人は、民間企業ではほとんどいないのではないでしょうか。会社が社員のキャリア形成をしても費用対効果が低いため、自分のキャリアは自分で築く力が必要な時代です。

 パラレルキャリアがヨーロッパでは社会的に認められている

ヨーロッパを中心に欧米諸国では、働きながら夜間に大学院で勉強したり、職業専門校で働きながら資格を取るなどのパラレルキャリアが一般的です。

筆者が以前働いていたスペインのインターネット企業でも、マーケティングマネージャーは平日18時まで働いて、夜はMBAのエグゼクティブコースを受講していました。また、ボランティア活動への意識も非常に高い同僚でした。ボランティア活動や市民活動がとても盛んで、仕事だけしかしていない人の方がむしろ少数派でした。会社や家族以外の「第三の場所に居場所を持つことがよい」という考えがヨーロッパでは定着しています。

欧米では、会社がキャリアを形成してくれることはありませんし、社員もそれを求めていません。キャリアアップしたければ、自分でスキルを磨き、新しい分野の知見やネットワークを得るために会社外でも活動することが当たり前になっています。パラレルキャリアがヨーロッパでは社会的に認められています。

パラレルキャリアが定着しているヨーロッパでは、キャリア形成の手段として、セミナーやネットワーキングに参加して知識を得るだけでなく、趣味や特技を極めて本業とは違った分野で仕事を受注するなど実践的なキャリア形成が行われています。スキルアップが生活の質の向上につながるのであればと、会社や家族なども基本的には協力的環境があります。

自分のキャリアは自分で築く

ロート製薬など大手企業を中心に、日本でも副業を容認する企業が増えていますが、欧米に比べると就社への意識が根強く、「会社に尽くすべき」、「本業以外に手を出すべきではない」といった価値観があるのも事実です。そういった企業では、パラレルキャリアに対して、周囲から反感を買う可能性が高いことからも、日本ではまだパラレルキャリアが一般化していないことが分かります。

今後、さらに少子高齢化が進行し、人手不足が深刻になるといわれています。経済産業省によると、特にIT技術者は、現時点でも17.1万人の人手不足が発生しています。テクノロジーのさらなる普及や労働人口の減少、ベテランエンジニアの引退などによって、2030年には78.9万人のITエンジニアが不足するという試算もあります。

そんな社会では、優秀な人材のナレッジやスキルは、いろんな分野でシェアする働き方が増えると筆者は考えています。そして、労働市場は会社中心から個人が中心の市場に変化していくのではないでしょうか。

そのような時代に備えて、自分に必要な知識やスキルを身につけたり、挑戦したい分野に飛び込んだりして、好きなことを極めることが大切です。会社任せではなく、自分で「どうなりたいか」「何をすべきか」を考え、行動に移していくことが今後ますます重要になっていくのです。

まとめ

パラレルキャリアは個人が主役であり、ヨーロッパでは一般的な考え方です。日本でもパラレルキャリアが一般的になる時代に備えて、会社に所属しながらもう1つのキャリアを形成して社会貢献や自己実現にチャレンジしてみませんか。

WRITER筆者

MBA JOURNEY 編集部