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企業経営の3要素:環境・戦略・組織の一貫性

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企業経営は、「事業における、①環境、②戦略、③組織の一貫性を維持し続けること」だといえる。「一貫性の維持」とは、環境の変化に伴い、戦略を適合させ、その戦略に組織を適合させることである。「一貫性が維持できない」には、①環境の変化に戦略の最適化が追いついていない、②環境の変化に伴い、戦略は最適化するも、その戦略に組織の最適化が追随できていない、の二つのケースが存在する。

企業経営の3つの要素

事業環境は変化したか?

事業環境は変化している。環境変化として、商品のライフサイクルの短命化、ビジネスモデルの陳腐化、の二つを紹介する。

①ヒット商品のライフサイクル短命化

中小企業白書(2005年版)では、ヒット商品のライフサイクルが1970年代以前では5年超が過半数であったものが、2000年代では1~2年未満に3割が占めることを示し、ヒット商品のライフサイクル短命化を指摘している。

②ビジネスモデルの陳腐化

経産省「産業構造ビジョン2010」では、複数の製品を事例とし、世界シェアの急激な下落傾向から、「特定の製品や特定の企業の問題や、単なる一企業の誤った経営判断ではなく、多くの日本企業のビジネスモデルに共通する課題」を指摘している。

戦略は最適化されたか

環境変化に適応すべく、戦略は最適化に向かっている。環境変化に適応できなかった場合、他企業に先を越され、収益が低下する。現在存続する企業は、柔軟に環境適応し続けてきた企業といえる。

環境適応の方法には、従来からの事業に加え、自社のコア・コンピタンスをベースにした事業の幅出しや変革などがある。

日本的経営と欧米的経営の特徴

組織は最適化されたか

日本企業は、組織の最適化に苦戦している。日本企業は、欧米企業と比較して、戦略の変更に対して組織の最適化が遅れがちである。欧米的経営の企業は、環境の変化に適応すべく、戦略を最適化する。戦略の最適化に伴って、事業の入れ替えが発生した場合、撤退する事業の要員は退出し、新規事業に適した人財を雇用する。すなわち、戦略と組織の整合性は担保しやすい。この場合、環境、戦略、組織における全体の一貫性において「戦略」の重要度が高いといえる。

一方、日本企業は終身雇用性が崩れたとはいえ、現在も雇用継続を前提とした経営を行っている。このため、戦略をドラスティックに変更した場合、組織、特にソフト面の人財の最適化が遅れがちである。また、戦略と組織において乖離が発生するという潜在リスクがある。この場合、環境、戦略、組織における全体の一貫性において「組織」が重要となる。

まとめ

環境、戦略、組織の一貫性を継続的に維持することが重要である。環境変化の度合いが従来に比べて大きくなったことにより、戦略、組織の整合性を合わせに行く段階で、潜在リスクが顕在化し、競争力に影響を与えている。

日本企業は、人財の雇用維持を前提としている面から、戦略と組織の間においてタイムラグが発生しやすい。また、人財に関する潜在リスクがあるため、その他の要因で補完することが必要である。そのひとつの方法として、組織形態の再設計が考えられる。

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WRITER筆者

MBA JOURNEY 編集部