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社長から『海外展開を検討してくれ!』と命じられたらどうやって検討しますか?

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インターネットやクラウドソーシングサービスの登場により、10年前だったら数十万円もかかった市場調査が今はインターネットでできるようになりました。インターネットによる市場調査は、日本を越えて海外市場調査にも活用することができます。社長から海外市場についての調査を命じられたとしても、クラウドソーシングサービスを利用して現地に精通した人財に仕事が依頼できるのです。

海外展開を相談するならJETROという選択肢

海外進出を検討する段階で多くの企業が直面するハードルは2つあります。1つは、言葉の問題です。現地の市場調査やインタビューができるほど担当者の語学が堪能でない場合です。もう1つは、マーケティングの障壁です。社内や担当者にマーケティングノウハウがなく、そもそもどうやって現地市場をマーケティングしたらよいのかわからない場合です。

そこで、海外進出についてアドバイスをもらおうと思ったときに、多くの人が頭に浮かぶのがJETROではないでしょうか。筆者もシンガポール向けに商品を輸出販売するに当たり、法律的な制約がないのかについてJETROに相談した経験があります。JETROは海外進出を検討している企業だけでなく、個人事業主にも無償で相談に乗ってくれます。メールや電話、対面でも相談に乗ってもうことができます。気軽に利用できるため、最初の取っ掛かりには最適といえます。

しかしながら、JETROでの相談には少し物足りないところもあります。海外進出についてのアドバイスをくれるのではないからです。どのようにしたら現地の調査ができるか、現地パートナーが見つけられるかの方法についてアドバイスはもらえますが、実際専門家にサポートして具体的な助言をもらうためには、JETROの公募に応募し、サポート対象企業として採決されることが必要です。公募の募集も年数回であり、応募してから採決が出るまでに半年近くの期間を要します。JETROのサポート対象企業に選出されるには、応募書類の提出と面接を受ける必要があります。簡単な相談はすぐにできますが、実際にサポートをしてもらおうと思うと、結構大変なプロセスです。

海外進出についてJETROに相談するのは、何をすればよいのか分からない初期段階であれば、ありがたい存在ですが、市場に参入するかどうかを判断するための具体的サポートをしてもらうには半年以上の期間がかかるため、商機を逃してしまう可能性もあります。

ハードルが高かった海外市場調査が依頼できるクラウドソーシングサービス

海外のクラウドソーシングサービスに特化したワークシフトには、世界各国に住む現地の人たちにインタビューや市場調査が依頼できるサービスがあります。クラウドソーシングで仕事を依頼する場合は、依頼主である企業が予算と依頼内容を提示して、仕事を引き受けてくれるワーカーを募集します。応募者は、依頼主の依頼内容に基づいて提案や予算、納期などを提示します。応募者が複数いる場合は、依頼主が最も提案がよかったワーカーを選定するのが一般的な流れです。現地の物価でワーカーに依頼するので、日本より物価が安い国であれば格安で仕事を依頼することができます。しかしながら、現地の登録者は大学生や主婦といった社会人経験のない登録者も多くいますので、慎重にスクリーニングすることが大切です。

日本企業が展開するワークシフトには、日本語ができる現地のクラウドワーカー(仕事の受託者)もいますが、多くの場合、日本語が堪能でない現地の人たちですので、その場合には英語でコミュニケーションすることになります。

クラウドソーシングはもともと海外発祥のサービスであるため、海外のクラウドソーシングサービスもたくさんあります。代表的なサービスは、GLGというクラウドソーシングサービスです。GLGは、クライアント企業と世界60万名の有識者をマッチングしてくれるサービスです。あなたが現地の言葉や英語が堪能であるなら、海外のクラウドソーシングを利用することもお勧めです。GLGに登録しているワーカーは、有識者や専門家ですので品質は確かです。デメリットは、日本企業の商慣習については知らないため、要求内容を具体化する必要があり、コミュケーションコストがかかります。

このようにクラウドソーシングサービスを利用することで、現地の消費者にインタビューをしたり、デスクトップ調査を依頼して報告書を作成してもらうことがインターネットを使って手軽にできるのです。

海外のクラウドソーシングサービスを利用する際に気を付けることをまとめると、以下の項目になります。

・依頼する現地のワーカーが大学生や主婦の場合が多く、レポートや事業計画書の品質は不安な部分がある。

・日本語が話せる現地のワーカーもいるが、日本語でインタビューや報告書を依頼するとクオリティーはあまり期待できない。

・海外発のグローバルクラウドソーシングサービスでは、ワーカーの対応に不安がある。また、日本の商慣習に馴染みがない現地の人たちとコミュニケーションするので取引コストが大きい。

MBAバンクに登録している海外MBA生はビジネス経験豊富な現地に住む日本人

MBAバンクには、海外の経営大学院(ビジネススクール)に通っているMBA生が100人以上登録しています。欧米や東南アジア、中国などのビジネススクールに通っているMBA生が中心です。海外の大学院に通うMBA生は、大手企業で社会人経験のあるいわゆるエリートです。

海外MBA生は、現地のビジネスや商慣習について精通しているだけでなく、日本企業の商慣習について熟知しているのでコミュニケーションが円滑であることもメリットの1つです。また、現地の知人や多国籍なクラスメイトや大学のデータベースにもアクセスできるので豊富な情報源があることも魅力です。

もちろん、日本人海外MBA生では現地の人たちの本音や深層心理までしっかりと理解するのには限界があります。その場合は、海外MBA生が仕事を請け負い、現地の人たちにインタビューや市場調査を依頼するなどのコーディネイト役になることもあります。現地の人たちをコーディネイトする場合でも、日本人海外MBA生が責任を持って依頼を請け負うので、信頼関係が築きやすいといえます。

まとめ

海外向けのクラウドソーシングサービスは、海外市場の調査にも活用できる便利なツールです。ただし、仕事を依頼する人が現地の人の場合には、仕事のクオリティーやコミュニケーションに注意が必要なので、海外に慣れている中上級者にはよい選択肢になります。一方、初めて海外調査をするような方には、現地の商慣習に精通した海外の日本人MBA生に現地調査をコーディネイトしてもらうと安心です。

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WRITER筆者

MBA CROWDSOURCING 編集部